7月の京都は、伝統と情熱の季節です!
毎年7月に京都で行われる祇園祭は、日本で最も盛大で伝統的な祭りの一つであり、
日本の夏を代表するお祭りです。祭りは7月1日から7月31日までの1ヶ月間にわたり、
期間中にはさまざまなイベントが開催されます。
目次 |
1.祇園祭について
祇園祭では、八坂神社に祀られている三柱の神々が敬われます。
・素戔嗚尊(スサノオノミコト):祇園祭における最も重要な神であり、八坂神社の主祭神です。疫病や災厄を祓う力を持つ神として崇敬されています。
・櫛稲田姫命(クシナダヒメノミコト):素戔嗚尊の妻で、美しさで知られ、優雅な女神として信仰されています。
・八柱御子神(ヤハシラノミコガミ):素戔嗚尊と櫛稲田姫命の間に生まれた八柱の御子(男子三柱・女子五柱)で、両親とともに祀られています。
これらの神々は、特に災厄や疫病からの守護として、地域社会の安寧を祈る際に、祇園祭で重要な役割を果たします。
祭りの期間中、神々は「神輿(みこし)」と呼ばれる神聖な輿に乗っているとされ、八坂神社の氏子である洛中(京都市中心部)の男性たちによって担がれます。神輿行列は聖地である八坂神社から出発し、氏子たちが暮らす地域を巡行します。
「山鉾」とは?
「山鉾」とは、祭りで巡行する山車のことで、「山」と「鉾」の2種類に分かれます。
伝統的な技法「縄組み」で組み立てられ、
釘を一切使用しない「山建て」と「鉾建て」によって作られます。
これらの壮大な山鉾には、厄除けや安産など、それぞれに祈願が込められています。
山鉾の装飾や形状は非常に精巧で、「動く美術館」とも称されます。
祇園祭の見どころ
祇園祭の最大の見どころは、「山鉾巡行(やまほこじゅんこう)」と「神輿渡御(みこしとぎょ)」です。
7月17日の山鉾巡行(前祭)と7月24日の山鉾巡行(後祭)は、
祭りの中でも最も注目される時期で、
八坂神社の神輿渡御と34基の山鉾の巡行が行われます。
山鉾には「懸装品」と呼ばれる芸術品が飾られており、精緻な刺繍や海外から取り寄せた
華やかな織物などが展示され、京都の工芸美を目近で観覧することができます。
京都祇園祭の「山鉾行事」は、ユネスコの無形文化遺産にも登録されており、
山鉾巡行は、まさに豪華絢爛な “文化の饗宴" です。
山鉾巡行が行われる祭りは「前祭(さきまつり)」と「後祭(あとまつり)」の二部構成で行われます。
🔸 前祭(さきまつり)
◆ 山鉾巡行(やまほこじゅんこう)
7月17日、計23基の山鉾が四条烏丸を出発し、京都の中心街を練り歩き、烏丸御池方面へと進みます。祇園祭の中でも最も華やかで壮観な行事です。
◆ 神輿渡御(しんこうさい/神幸祭)
午後4時頃からお迎えの儀式が行われ、午後6時頃には八坂神社を出発した3基の神輿が、市内を練り歩きながら四条寺町の御旅所へと向かいます。神輿は7月24日までこの御旅所に安置され、神々が町を巡る期間の拠点となります。
🔸 後祭(あとまつり)
◆ 山鉾巡行(やまほこじゅんこう)
7月24日には、11基の山鉾が前祭とは逆方向のルートを巡行します。烏丸御池を出発し、四条烏丸へと戻ります。前祭に比べて、落ち着いた厳かな雰囲気が特徴です。
◆ 還幸祭(かんこうさい)
午後5時頃、四条御旅所を出発した3基の神輿が八坂神社へと帰還します。これは、神々が市内巡行を終え、神社に無事戻られることを意味します。
\\\ 祇園祭に訪れる際には、「宵山」をお見逃しなく!///
🔹 宵山(よいやま) – 祇園祭の “前夜祭"
宵山期間中には華麗な山鉾を間近で鑑賞できるだけでなく、「屏風祭」と呼ばれる
伝統的なイベントも開催されます。
各山鉾町の老舗や町家が特別に開放され、
普段は見ることのできない屏風や美術品が展示されます。
街中では、子供たちが童謡を歌いながら御守りを売る温かな光景も見られ、
懐かしさと人情味に溢れています。
✨ 宵山(前祭): 7月14〜16日
✨ 宵山(後祭):7月21〜23日
京都の伝統的な風情は、今や日常で触れることのできるプロダクトに反映され、継承され続けています。
ここでは、京都の美が感じられる当店の商品を紹介します。
祇園祭の期間に京都に来られる際は、京都の伝統溢れる商品を肌で感じながら祇園祭をお楽しみください!
2.京都の伝統溢れるおすすめ商品
2-1. コロタイプ絵はがき「藍と白」「奉祝の夜」
コロタイプ印刷技法を用いて美術作品を再現したポストカードです。
コロタイプ印刷とは19世紀に発明された写真印画技法で、写真のようにリアルで繊細な細部を再現し、静謐で優しい日本の雰囲気を伝えています。
コロタイプ印刷の技術を継承しているのは
現在、京都の便利堂のみで世界でも希少な印刷技術となっています。
「藍と白」(画像左):作品はイギリスの女性画家、
エリザベス・キース(Elizabeth Keith)によって描かれています。
藍と白の和服を着た若い女性が、藍と白の簾を掛けた店の前に立っており、
店主が藍と白の朝顔を結んでいる様子が描かれています。
女性は木履から左足を出し、北斎の「浪漫」版画などの商品を見ているところです。
「奉祝の夜」(画像右):作品は東京生まれの日本画家、「山村耕花」によって描かれています。
夜空に花火が咲き誇り、祭りの雰囲気が漂う夜景が描かれています。
日本の夏を感じるコロタイプはがき。
夏の京都を訪れた記念にご自身やあなたの大切な方へのお土産として
お楽しみいただければ幸いです。
ポストカード/便利堂はこちら
2-2. 友禅扇子
京友禅は、京都を代表する染め技法です。
京都の工房で一枚一枚を職人により染色される友禅紙は、
印刷にはない質感や輝き、重厚感があります。
この扇子は、伝統的な模様「菊唐草」の優雅さと、京友禅和紙の繊細な質感を融合させ、
実用性と芸術性を兼ね備えた逸品となっています。
伝統的な京友禅をモダンに表現したデザインは浴衣や着物の和装にはぴったり。
夏の盛りに行われる祇園祭。
京友禅の扇子をファッションに取り入れて京都の夏風を感じてみてはいかがでしょうか。
YUZEN 扇子/尚雅堂はこちら
2-3. 尊 MICOTO SPUTNIK(西陣織のイヤリング)
京都の高級絹織物「西陣織 金襴」を使用し、
革新的な現代デザインと融合させた繊細で華やかなピアスです。
千年以上の歴史を持つ京都の西陣織の中でも、「金襴」は古くから神社仏閣に奉納され、
宝物とされてきた高級織物です。
現在も専門の職人が手作業で一糸一糸丁寧に織り上げています。
西陣織のピアスは、京都の工芸の精緻さと雅やかさを内包し、
落ち着いた大人のドレスコードに更なる華やかさを与えます。
日本の夏の風物詩、浴衣にもぴったりです。
祇園祭で浴衣と合わせてコーディネートしてみてはいかがでしょうか。
3.まとめ
祇園祭は、単なる夏祭りではなく、
信仰、技術、そして京都人の心を凝縮した文化の象徴です。
西陣織のイヤリングの精緻さ、京友禅扇子の優雅さ、
そしてポストカードの温かなメッセージなど、これらの工芸品が伝えるのは、
美しさだけでなく、伝統への敬意でもあります。
祇園祭の機会に京都へ来られた際には、
当店の商品を通じて京都の風雅を日常生活に取り入れてみてください。