日本における干支の巡りとは:暮らしと信仰に息づく、時間の文化

日本における干支の巡りとは:暮らしと信仰に息づく、時間の文化

日本には、「干支(えと)」という考え方が、暮らしの中に深く根付いています。
それは単なる暦の記号ではなく、時間の流れを「巡り」として捉え、自然や信仰と結びついてきた知恵でした。

本記事では、干支の成り立ちや意味をひもときながら、伏見稲荷大社の初午祭、そして干支にまつわる縁起物についてご紹介します。
巡る時間の節目に、暮らしにそっと寄り添う一品を見つけていただけたら幸いです。


目次

1.干支のはじまり ― 十干と十二支

「干支」は時間を読むための知恵

私たちが普段「今年の干支は○○」と呼んでいるものは、
実はとても奥深い時間の考え方から生まれています。

干支とは本来、十干(じっかん)十二支(じゅうにし)という、
二つの時間のものさしを組み合わせた暦の仕組み。

単に年を区切るための記号ではなく、
「時間がどのような性質を持って巡っていくのか」を読み解くための知恵でした。


十干(じっかん)とは|成長の“段階”を表す記号

成長のイメージ

十干は、次の十の要素から成ります。

甲・乙・丙・丁・戊
己・庚・辛・壬・癸

一見難しく感じられますが、十干はとてもシンプルに言えば、
物事が生まれてから終わり、また次へ向かうまでの「成長のプロセス」を表しています。

たとえば植物の一生にたとえると──

芽が出る → 伸びる → 花が咲く → 実を結ぶ → 枯れて次の種を残す

十干は、こうした自然のリズムを、より細やかに分けたものなのです。


十干それぞれの意味(イメージで読む)

甲:殻を破る芽。始まり・スタート
乙:しなやかに伸びる芽。成長途中
丙:太陽を浴びる。勢い・発展
丁:形を整える。安定・成熟前
戊:大地。中心・土台
己:内に力を蓄える。転換準備
庚:切り替え。変革・刷新
辛:試練。痛みを伴う成長
壬:包み育てる。次代への準備
癸:終わりと完成。次の始まりへ

十干は、
「始まりから終わりまでを丁寧に見つめる視点」を私たちに教えてくれます。


十二支(じゅうにし)とは|時間を区切る“リズム”の記号

十二支は、以下の十二です。

子・丑・寅・卯・辰・巳
午・未・申・酉・戌・亥

現在では動物のイメージが定着していますが、
もともとは年・月・日・時刻・方角を示すための記号でした。

「午の刻」「丑三つ時」といった言葉は、
十二支が一日の時間を表していた名残です。

日本ではやがて、生まれ年の象徴や守り神的な存在として親しまれ、
縁起や性格、運気と結びついていきました。


干支とは「巡る時間」の思想

本来の「干支」とは、
十干と十二支を組み合わせた六十干支(ろくじっかんし)を指します。

60年で一巡するこの考え方は、
「人生や時代は、同じようで少しずつ違う形で繰り返される」
という、東アジアならではの時間観を映しています。

60歳を「還暦」と呼ぶのも、
生まれた年の干支に“還る”ことが由来です。

干支とは、時間を数える仕組みであると同時に、
自分の立ち位置を見つめ直すための文化なのです。


2.伏見稲荷大社の初午祭

伏見稲荷大社

干支と信仰が重なる特別な一日

干支の考え方と深く結びついた行事のひとつが、
伏見稲荷大社の初午祭(はつうまさい)です。

初午祭は、2月最初の「午の日」に行われる神事。
和銅4年(711年)、稲荷大神が稲荷山に鎮座した日が「午の日」であったことに由来します。

五穀豊穣、商売繁盛、家内安全を願う祭りとして、
全国の稲荷神社で今も大切に受け継がれています。

2026年の初午祭は、2月1日

2026年の初午は、2月1日。
伏見稲荷大社ではこの日、多くの参拝者が訪れ、
一年の始まりにあらためて祈りを捧げる特別な空気に包まれます。

初午の日に参拝することは、
単なる年中行事ではなく、
「これから巡っていく一年の時間に、そっと願いを重ねる」
そんな日本ならではの行為とも言えるでしょう。


3.干支と縁起物のギフト

願いを、かたちにする

干支は、時間の流れを象徴する存在であると同時に、
人々の願いや祈りを託す縁起の拠り所でもありました。

節目の時期に縁起物を選び、
目に見えるかたちで想いを残す文化が、日本にはあります。

身につけるもの。
食卓に迎えるもの。
日々の中で、ふと目に入るもの。

縁起物は、主張するためのものではなく、
暮らしの中で静かに願いを支えてくれる存在です。


当店でご紹介している縁起物

今回は、身につけられる縁起。
暮らしに取り入れられる縁起。
という視点で、当店のアイテムをご紹介します。

〈丹嘉〉伏見人形 干支 午

ユニークなカラーがかわいい今年の干支物。残り少ないため店頭のみのお取り扱いとさせていただきます。

丹嘉 伏見人形 干支 午


〈ハレとケ〉Torii ネックレス/ピアス

鳥居をモチーフにした、静かな祈りを感じさせるアクセサリー。

〈ハレとケ〉Torii ネックレス/ピアス

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〈Vermillion〉オリジナルブレスレット

奉納鳥居と同じ色の木珠を用いた、伏見稲荷ならではの一品。

〈Vermillion〉オリジナルブレスレット

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〈公長斎小菅〉福とり箸 2膳入り

「福をつかむ」という意味を持つ、日常使いの縁起物。

〈公長斎小菅〉福とり箸 2膳入り

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〈公長斎小菅〉御客箸 十膳入り 午

2026年の縁起物「午」の描かれたパッケージの日常使いしやすいお箸です。

〈公長斎小菅〉御客箸 十膳入り 午

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〈小田陶器〉engi紋 小皿セット

松・竹・梅・鶴・亀といった吉祥文様を、暮らしに馴染むかたちで。

〈小田陶器〉engi紋 小皿セット

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どれも、「特別な日のためだけ」ではなく、
日々の暮らしの中で使い続けられる縁起物です。


4.まとめ

巡る時間に、ひとつのしるしを

干支は、単なる暦の仕組みではなく、
自然とともに生きてきた日本人の時間感覚や祈りを映す文化です。

初午祭は、その象徴とも言える行事。
2026年2月1日、伏見稲荷大社への参拝をきっかけに、
干支や縁起物にあらためて目を向けてみてはいかがでしょうか。

参拝の帰り道に、
その日の想いをそっと持ち帰るように、
縁起物をひとつ選ぶ。

伏見稲荷の参拝後に、
皆さまの一年に寄り添う品をご用意して、お待ちしております。

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