光を受けて、静かに色を変える琵琶湖の湖面。
その移ろいは、織物の糸が放つ輝きとどこか似ています。
現在、朱 SHU. by Vermillionの姉妹店であるVermillion - station.では、工芸ジュエリーブランド〈YURAI〉のPOP UP STOREを開催しています。
私たちが惹かれたのは、ジュエリーの美しさだけでなく、その背景にある“産地の物語”でした。
| 目次 |
1.YURAIというブランド

YURAIは、日本の伝統や技法、産地の素材をベースに新たなスタイルを展開する工芸ジュエリーブランドです。
工芸が辿った道筋=“由来”の中にある美意識を、現代の装いへと丁寧に繋いでいます。
今回ご紹介しているSERIES 02「Tsuzure」について、
デザイナーのHaruka Okabeさんにお話を伺いました。
2.SERIES 02「Tsuzure」誕生の背景
── SERIES 02「Tsuzure」は、どのような想いから生まれましたか?
「Tsuzureは、西陣織に惹かれ、その色彩や織物のテクスチャの美しさをジュエリーに落とし込みたいという想いから企画が始まりました。
また、西陣織の中でも歴史がある綴織を行っている清原織物さんとの出会いもあり、制作が始まりました。」

3.なぜ琵琶湖をテーマに?
── 今回のシリーズでは“琵琶湖”がテーマになっています。その理由を教えてください。
「その土地で受け継がれてきた伝統工芸の技術や素材をベースにものづくりをしているので、工芸の背景にある地域や歴史を知ることは欠かせないと考えています。
滋賀に足を運ぶことで、琵琶湖はそこに住む方々にとても大切な存在であると知りました。
訪れるたびに琵琶湖を眺めたのですが、驚くほど綺麗な色味を帯びる瞬間がありました。
織物も光の当たり方によって見え方が変わり、その時にしか見られない美しさを感じることがあります。それが琵琶湖の情景と似ていました。」

4.綴織を“身に着ける工芸”へ
── 制作の中で難しかったことはありますか?
「前例がないものを作るという点で、織物の端の始末の方法や仕様を考えるのが難しかったです。
また、今までに試したことがなかった金糸や銀糸の織物のグラデーションを試作してチャレンジできたことで、独特な表情を出せたと思います。」
実際に拝見すると、糸の重なりや光の揺らぎに奥行きを感じます。
写真では伝えきれない繊細な表情です。

5.POP UPで体験できること
── 今回のPOP UPにお越しくださる方へメッセージをお願いします。
「織物の美しさ、その産地の情景を伝えるため、ジュエリーとともに産地の写真を展示しています。
織物は現物がとても美しいので、ぜひ手に取ってご覧いただけたら嬉しいです。」

期間:2026.2.7(土)— 3.5(木)
場所:Vermillion - station.
土地の光をまとい、工芸の“由来”を身に着ける。
ぜひ店頭で、その瞬間にしか見られない色をご体感ください。